「もう少し長く潜りたい」と思った私が始めた、HIITとLISSの使い分け
「もう少しだけ、長く潜っていたい」
スキンダイビングを始めて一番悔しかったのは、呼吸が続かないことでした。夫はラクそうに潜っているのに、私はすぐ水面に戻りたくなる。
「きっと体力が足りないんだ」と思って走り始めても、1週間で挫折。これを何度繰り返したかわかりません。
そんな私が変わったのは、夫から教わった「HIITとLISSの使い分け」を生活に取り入れてからでした。
今日は、ランニング挫折者だった歯科衛生士の私が、潜水時間を伸ばし、日々の疲れにくさを手に入れた話をします。
まず言葉の整理|HIITとLISSって?
HIIT(High Intensity Interval Training)
高強度×短時間のトレーニング。最大心拍付近まで追い込み、休憩を挟んで繰り返します。
例:20秒全力 → 10秒休憩を8セット(タバタ式)
LISS(Low Intensity Steady State)
低強度×長時間のトレーニング。会話できるペースで続けます。
例:45分のウォーキング
私は両方やってみて、初めて「自分に合うペースと強度」が分かりました。
比較してみて気づいたこと
項目 | HIIT | LISS |
|---|---|---|
所要時間 | 10〜20分 | 30〜60分 |
消費カロリー | 高 | 低 |
心肺機能向上 | ◎ | ○ |
脂肪燃焼 | ◎ | ○ |
関節への負担 | 大 | 小 |
習慣化しやすさ | 難 | 易 |
回復時間 | 48時間 | ほぼ不要 |
結論:どちらも必要。目的とその日の体調で使い分けるのが正解でした。
私が最初に失敗したのは、「ランニング(中強度)を毎日続けよう」としたこと。これが最も続きにくいパターンだったんです。
HIITで得たこと|「20分で終わる達成感」
最初にHIITをやった時の感想は、「きつすぎる、でも短い」。
20秒全力で動いて10秒休む。これを8セット、たった4分。でも終わった後は息が上がり、汗だく。
20分で一日のトレーニングが終わる
これが、家事と両立したい私にとって革命でした。「あと1時間ランニング」と違って、「あと4分」なら耐えられる。短さが継続の鍵でした。
HIITが向いている人
- 忙しくて時間がない
- 短期で成果が欲しい
- 心肺機能を最大化したい
- ある程度運動経験がある
注意点
初心者がいきなり始めると膝・腰を痛めます。最低1ヶ月のウォーキング習慣を作ってから導入してください。私も最初はここで痛い目を見ました。
LISSで得たこと|「続けられる安心感」
一方、LISSをやってみて気づいたのは、「続けることが苦にならない」ことでした。
会話できるペースで45分歩く。汗もあまりかかない。でも続けていると、数週間で階段が楽になる。
毎日でも続けられる
これはHIITにはない魅力でした。気分の安定、睡眠の質向上、ストレス解消など、運動以外の効果も大きかったです。
LISSが向いている人
- 運動初心者
- 関節に負担がある
- ストレス解消も目的
- 毎日続けたい
- 怪我からの復帰期
歯科衛生士として気づいた「呼吸の深さ」とのつながり
トレーニングを続けて気づいたのは、呼吸が深くなったこと。
口呼吸だった頃と比べて、鼻呼吸でゆったり吐けるようになると、潜水時の息こらえも自然と長くなりました。
歯科衛生士として日々お伝えしている「口を閉じて鼻で呼吸する」ことの大切さを、自分の体で再確認した瞬間でした。
口腔まわりの筋肉、姿勢、呼吸——これらは全部つながっています。フィットネスは「体を鍛える」だけじゃなく、「口を閉じやすくなる」「飲み込みがラクになる」といった口腔健康への副次効果も大きいと感じています。
私の週間プログラム
色々試した結果、私はこの配分に落ち着きました。
曜日 | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
月 | LISSウォーキング | 45分 |
火 | HIIT | 20分 |
水 | 休息 or ストレッチ | — |
木 | LISSウォーキング | 45分 |
金 | HIIT | 20分 |
土 | 海 or LISSランニング | 30分〜 |
日 | 完全休息 | — |
HIITは週2回まで。それ以上やると疲労が蓄積することを体で覚えました。
スマートウォッチを使い始めて変わったこと
LISSを始めた頃、私は「ゆっくり歩いてるつもり」で、実は結構な強度で歩いていました。
心拍を測ってみたら、最大心拍数の85%を超えていた。これはもはやHIIT領域です。
最大心拍数の計算式
220 − 年齢 = 最大心拍数
40歳なら 220 − 40 = 180拍/分。 LISS最適ゾーンは 180×0.6〜0.7 = 108〜126拍/分。
このゾーンを守ると、脂肪燃焼効率が最大になります。
私が使っているスマートウォッチ
機種 | 特徴 |
|---|---|
Apple Watch Series 10 | iPhone連携最強・心拍精度高 |
Garmin Forerunner 265 | ランナー御用達・バッテリー長持ち |
HUAWEI Watch GT5 | コスパ最強・2週間充電不要 |
私はApple Watch。iPhone連携の手軽さで選びました。心拍ゾーンが可視化されるだけで、トレーニング効率が体感2倍になります。
具体的なHIITメニュー3種
家でもできる定番を紹介します。
①タバタ式(最強の時短)
- 20秒全力 → 10秒休憩 × 8セット(4分)
- 種目:バーピー、マウンテンクライマー、ジャンプスクワット
②EMOM(毎分スタート)
- 毎分ごとに指定回数のエクササイズ
- 例:1分ごとにバーピー10回、残り時間は休憩
③インターバルランニング
- 全力30秒ダッシュ → 90秒軽く走る × 10セット
- 屋外派におすすめ
挫折しないための3つのコツ
①完璧より継続
「週1回の完璧」より「毎日15分の適当」の方が、3ヶ月後の成果は大きいです。
②音楽・ポッドキャストを用意
LISS中は退屈との戦いです。お気に入りのプレイリストを作っておくと続きます。
③他人と比較しない
SNSの成功体験と自分を比べて挫折する人、本当に多いです。自分のペースが正解です。
まとめ|「もう少しだけ」を叶えるための、無理しない運動
ランニングで挫折していた頃、私は「走れない自分=ダメな自分」と思い込んでいました。
でもHIITとLISSを知ってから気づいたのは、「走る」以外にも心肺機能を鍛える方法はあるということ。そして、目的に合わせて使い分ければ、無理なく続けられるということでした。
「もう少しだけ長く潜っていたい」「もう少しだけ階段が楽になったらいい」——その「もう少しだけ」を叶える運動が、必ずあります。
まずはスマートウォッチで自分の心拍を知るところから始めてみてください。そこから、自分に合ったリズムが見えてきます。